これらの表を見ると、男女ともに世代が高くになるに連れて、「生まれ育った地元」よりも「都市圏の郊外」の比率が高くなってきていることがわかる。60歳を過ぎて仕事を引退したときは、望郷の念により、これから始まる第2の人生を「生まれ育った地元」で気の置けない幼馴染たちと過ごしたい、考えるのかもしれないが、70代に入ってくると「都市圏の郊外」、「都心」の比率が高くなってくる。
70代に入り、少しずつ健康面などで不安を覚え始めると、「生まれ育った地元」ではなく、自分たちの子供が暮らす(であろうと推測)都心部やその周辺を希望するようになるのではないだろうか、と考えたが、エビデンスのある分析ではないので実際のところは分からない。
しかし日本人の平均寿命は年ごとに伸びているので、それに伴って老後の生活資金には多くの金額が必要となり、当初考えていた第2の人生の計画が、イメージ通りに叶うとは限らない。