グラフを見てみると、男女・世代によって傾向が見える。男性は50代では「そう思う」と答えた方が30%前後であるが、年齢を重ねるごとにその傾向が強くなり、70代に入ると40%以上の方が「そう思う」と答えている。女性も男性ほど如実ではないが、50代では40%近い方が「そう思う」と答えていて70代になると50%近い方々が「そう思う」と答えている。
つまり男女ともに年齢があるとともに通信販売でも購入前に実物を手にとって見てみたいと考えていることが読み取れる。こういった消費者のニーズに対応して、通信販売各社では、各々の商品ショールームで商品を手にとることが可能になったり、商品交換・返品への対応が充実したりと各種の施策を取るようになっている。
さらに一般雑貨やアパレル、食品などの商品は静止画よりも動画で見たほうが購入に結びつきやすい傾向があることから、商材を動画で魅力的に見せるための工夫や、特設サイトの充実などにも力を入れているようだ。TVの通販コマーシャルなども、多種多様な演出が施され、各社の企業努力が伺える。
また、近年売上を伸ばしている通信販売企業では返品要求をネガティブに捉えず、新商品開発や商品改良の貴重なヒントだと考えているようで、より顧客の立場に立ったビジネススタイルが伺える。おそらく通信販売各社は、ますます購入をしやすいサービスを提供してゆくことだろう。