一方、調査の結果で最も多かったのが、「自分で使いたい(37.1%)」という回答だった。
やはり自分の資産は自分で使いたいと考えるのは当然であるが、シニア世代が具体的にどう
いったことで消費を考え、どういったことに食指が動くのか、企業としては極めて興味深い
ところだ。
当社の通信販売のお客様では、シニア向け健康器具や補聴器などが安定した人気のようだが、
この傾向は今後強くなっていくと思われる。健康寿命が伸びていけば、シニア市場はますます
拡大し、企業には新たなビジネスチャンスが創出されることになるだろう。今でもシニアに
特化したサービスを提供する企業は多々あるが、今後は思いもよらぬ業種の企業が、シニア
市場に参入するかもしれない。
また、地方自治体のお客様からは、地方に移住を検討するシニア世代が増加傾向にあるという
お声をいただいた。現役を退いた後は、自然豊かな場所で暮らしたいというシニアも多いよう
で、これはコロナ禍の影響で、一層増加する可能性がある。
それにしても、元気なのはシニア世代だけで、現役世代はいささか息切れをしているようで
ある。我々現役世代もシニア世代に負けないように奮起したい。
【設問】あなたの財産の相続について、どのようにお考えですか?あてはまるものをすべてお選びください。
※回答は「子供に残したい」 「孫に残したい」「配偶者やパートナーに残したい」「社会貢献(遺贈等)に使いた
い」「地域に使いたい」「自分で使いたい」「その他」の7つより選択。複数回答可。
アンケート実施日:2020年9月18日(金)
アンケート方法:インターネット
アンケート対象:全国の50~79歳の男女
N=1,200
<内訳>
50~54歳:男女各100名
55~59歳:男女各100名
60~64歳:男女各100名
65~69歳:男女各100名
70~74歳:男女各100名
75~79歳:男女各100名