変わるシニアの関心事

シニアライフスタイルレポート④

シニア世代は刺激や経験を求めている?

人生も終盤に差し掛かると「欲」も減退し、地域のためのボランティア活動であったり、学び直しであったりと、シニア世代(60代)はどこか人生を静謐に生きるイメージがあったりしたのですが、いやいやところがどっこい。そんなどっこいなお話です。

どっこいな感じな意識としましては、「関心のある事」意識の00年と20年の変化があります。「老後・福祉」が61.3%(00年)→36.1%(20年)へ減少。「環境問題」が32.1%(00年)→21.8%(20年)へ減少。「生き方・人生」が34.9%(00年)→27.6%(20年)へ減少。「生涯学習」が18.9%(00年)→13.9%へ減少。シニア世代(60代)なら関心がありそうな事柄であり、増えなくても減りはしないだろうと思われる項目がどっと減少(グラフ:1)。

グラフ:1 出典:生活定点2020

そんな意識変化がある一方、「食べ物・料理」が42.1%(00年)→52.6%(20年)へ上昇。「新製品・新商品」が10.1%(00年)→17.3(20年)へ上昇。「飲食店・物販店」が9.1%(00年)→19.1%(20年)へ上昇。「映画や演劇」が17%(00年)→28.6%(20年)へ上昇。「ローカルの出来事」が33.3%(00年)→39.3%(20年)へ上昇(グラフ:2)。この数字の動きだけを見ていると若年世代の数字と見紛うオーラが漂っています。新しい刺激や体験を求めているシニア世代が確実に増えていると言えそうです。

グラフ:2 出典:生活定点2020

100年人生の意識変容

この数字を見た時、思い出した本がありました。

『人生、60歳まではリハーサル』。

なんだかとってもウキウキする言葉ですよね。人生いくつになってもいろんなバカやってもいいんだよって。こじんまりとまとまらなくていいんだよって。世間の規範が厳しい日本では目鱗な言葉だと思います。60歳にもなってそんな事をしてみっともないとか言われそうですからね、日本だと。

ちなみにオルケスタ・デ・ラ・ルスの歌手NORAさんの本です。これは、NORAさんが著名なラテン・ミュージシャン(『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』の歌手でギタリストでもあるコンバイ・セグンドさん)に会ったときに彼から言われた言葉だそうです。

こんな風にまだまだ人生わちゃわちゃ楽しんで静謐的な人生の成熟が後ろ倒しになってきている(しようとしている)シニア世代が増えているのかもしれません。100年人生と言われる昨今、まだまだ続く人生を下るのではなく登っていくという意識変容。少し前までは60歳から坂を下っていく人生意識だった事を考えると、とても大きな変化です。そしてそれは、とてもイイことではないでしょうか。

シニアの楽しむライフスタイルのロールモデル

60代以降も俗っぽく楽しく胸張って生きているシニア世代が増えると年を取るのも悪くないなって思える気がします。シニアのライフスタイルのロールモデルが生まれるのも時間の問題かもしれませんね。

あなたの商品はこのように変化しているシニア世代のインサイトを捉えられているでしょうか。

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